総合建設コンサルタント 株式会社名邦テクノ|土木設計・測量調査、土地・不動産業務から土壌汚染調査まで|本社:名古屋 支店:豊田,東三河,静岡 営業所:西尾,稲沢,長野,岐阜,三重

井上レポート No.01 「井上さんの部屋」開設のご挨拶

株式会社名邦テクノ技術参与の井上祥一郎です。新しいホームページに私の私室が完成しましたので、杮落としのご挨拶をさせていただきます。時々は覗いていただけるように技術情報を中心に話題提供をいたしますので、よろしくお付き合い下さい。

井上 祥一郎 プロフィール
登録実績
  • ■ 環境カウンセラー(事業者部門)
  • ■ 環境カウンセラー(市民部門)
登録実績
  • ■ 環境アセスメント
  • ■ 汚水処理に関するスーパーバイザー
  • ■ 環境保全林整備計画
  • ■ 造園・緑化
  • ■ 漁業集落環境整備
  • ■ 農業集落排水整備計画
  • ■ 底質改善提案
  • ■ 高品質堆肥企画提案等
保有資格
  • ■ 技術士
     林業部門(森林土木)
     水道部門(下水道)
     衛生工学部門(廃棄物処理)
     農業部門(畜産)
     農業部門(農村環境)
     建設部門(建設環境)
     環境部門(環境保全計画)
     応用理学部門(地球物理及び地球科学)
     水産部門(増養殖)
  • ■ 1級造園施工管理技士
  • ■ 浄化槽設備士
  • ■ 農業集落排水計画設計士

私と環境調査

技術士登録事務所を前の職場から、当社に変更したのが2003年でしたので、社歴はまだ10年に過ぎません。しかし、エステム時代からご縁があり、出入りさせてもらっていましたので、山崎現社長、二村現会長はじめ、社歴の古い皆さんとのお付き合いは20年近くになります。

当社もその一員である建設コンサルタント分野の方達に私が知られるようになったのは、1999年7月23日発行の「日経コンストラクション」誌に、「スーパー技術士が語る合格のコツ」欄で紹介されてからだと思います。13年前の記事ですが、今も時々記事を見ましたという技術士の方とお会いすることがあります。技術士登録は当時の8部門に変化はありません。昭和58年林業(現森林)、平成2年水道(現上下水道)を登録して以降、平成8年まで、衛生工学、農業、水産、建設、環境、応用理学部門と続きました。総合監理技術は部門新設年から2年連続で不合格で、5者択一問題に弱いことを改めて認識しました。最後の踏ん張りが効いたのか、平成11年に農業部門(農村環境科目)を堆肥化の経験論文で合格して、ようやく、自身が取り組んできた4技術、全ての経験技術が技術士として相応しいと試験委員による第三者評価を受けることができました。

私の名刺

私の名刺は会社名の他、市民活動に携わる時に私を知ってもらうためのものがあります。後者は肩書きを技術市民としています。住民活動にもっと技術者が関わって、失敗も含めた技術経験情報を提供する必要があると考えたからです。当初は不遜にも故高木仁三郎氏に倣って、市民技術者としようと考えたのですが、県職の河川行政の要役であった本守真人さんから、技術市民でどう?といわれ名付け親になってもらいました。この名刺は表裏びっしりと活字が占めていますが、裏面には信条を印刷しています。曰く「平和の基礎は、飢餓のないこと。日本は新しい農本主義、一次産業を大切にする国に変る。その時迄に魚が湧くといわれた地先の海の底質改善、農地の地力回復と、人工林整備による建築材の確保・森林の保全に技術貢献」と書いています。

森里海連携

10年近くこの文言を変えていませんが、最近、実現の可能性に手応えを感じます。人々の森里海連携が大切という認識が高まったことが一番ですが、井上案は連携技術のカードの一枚として使えそうだと言ってくれる理解者が増えてきています。私が森里海連携のキーワードの一つにしているのが「ケイ素(Si)」ですが、私のイニシャルと同じです。但し、iは小文字ではありますが・・・。(ケイ素はケイ酸やシリカとも呼ばれます)

水産分野で魚介類に関わっている人たちは、豊かな海を支えるケイ藻という植物プランクトンを良く知っています。厳密に言うと浮遊するのがプランクトンなので、浮遊せずにいるケイ藻は付着ケイ藻、浮遊している種類はケイ藻プランクトンと呼び、また、同じ赤潮でも有害赤潮とは異なり、スズキ漁ではケイ藻赤潮は歓迎されるといいます。ケイ藻の特徴がケイ素(ガラス質)の殻を持つことなので、水中に溶けているケイ酸が必須栄養塩なのです。

「森は海の恋人」

当社は農業土木のコンサルタント業務が主ですが、水田やそれに付属する水路やため池、農道など土と木を使う土木構造物から発展した分野で、水田稲作とは深い関係があります。先に挙げたケイ素はイネにとっても重要な物質です。稲作農家はイネがケイ素を取り込むことで、病害虫に強くなり、米の良品質を維持することを知っています。

このように海と里(稲作農家)の人達はケイ素の重要性を認識していますが、森の人には意識されていません。ところが、雨水には殆ど含まれていないケイ素が、森の湧き水や渓流水にはそこそこ含まれています。そこそこというのは、そんなにたくさん溶け込む物質ではないからです。湧き水や渓流水に含まれているのは、森林等で自然にできた土壌の存在にも負うことが少しずつ分かってきました。京都大学の林学の人達が書かれた「山地小流域における地下水・渓流水のSiO2濃度形成」という論文があります。この林学の人達は海の幸に繋がっているという意識は無いようですが、高知大学の水産の人が中心になって書かれた「高知県仁淀川における森林土壌からの栄養塩供給および微細藻類へのその影響」ではケイ素の効用を説いています。私はだから「森は海の恋人」だと納得しています。

健全な森林土壌

太田猛彦東京大学名誉教授は近著(2012.7)「森林飽和」(NHKブックス)で「仮に1時間150ミリの豪雨があっても、健全な森林土壌をもつ人工林も天然林もまったく同じように全ての降雨を浸透させてしまう。」と書かれています。健全な森林土壌は、「落葉や枯れ枝の層(A0層といわれる)あるいは下草で覆われた森林土壌」としています。また、「斜面が森林に覆われていても、林床に落葉や下草が存在しなければ地表流が発生し、洪水が起こるほか、表面侵食も発生する。事実、間伐が遅れたヒノキの林や下草をシカに食い荒らされた広葉樹林内では地表流の発生が見られる。」と続けています。森林土壌だけではなくて、畑地や水田の土壌、都市域の公園の土壌でも、健全であれば働きは同じ筈です。

岩石はケイ素中心でできていますので、ケイ素は地球上には無尽蔵ですし、ケイ藻のガラス質の殻は水底に積もって、長い年月が経過するとまた岩石になって循環します。短時間の堆積岩では珪藻土、長い時間が掛かったものはチャートと呼ばれています。(No.2へ続く)

井上レポート一覧
  • No.01 「井上さんの部屋」開設のご挨拶
    2013.06.01
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